日本設備工業新聞(掲載記事)より抜粋

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 ㈳日本設備設計事務所協会は、採用が増えている割に専門技術者のための設計マニュアルなどがない床暖房設計を対象に、「床暖房設計マニュアル」を一年をかけて作成し先ごろ、発刊した。

同マニュアル作成を主導した日設事協・事業委員会の土井巖委員長は「温度のバリアフリーを実現するために見逃せないのが床暖房だ。健康的で爽快性のあるアメニティドライであり、なによりも快適そのもの」とする一方、「これまではメーカー主体のデーターなどしかなく、適切に施工されているのか、メンテナンスもこれでよいのかなどの疑問も多々ある」と問題を指摘。そんな状況下に、「床暖房に関する専門の設計マニュアルが見あたらず、計画時の検討事項や、設計時の基本計算根拠等の資料なども整理さえされもせずに、施工性の出来不出来による結果オーライという現状」に対して、床暖房の実務に関する情報提供が不可欠と、日設事協・設備システム研究会が主体となって、設備設計技術者のための実務資料にと、今回、同マニュアルを完成、発刊した。

同マニュアルにはCD―ROM版も添付。マニュアルの内容がすべて入っていると同時に、電気料金算定と日設事協・床暖計算の計算手順を解説し実行するソフト化された資料も付いている。

目次をみると▽基礎編▽計画編▽設計編▽コスト編▽施工管理編▽参考資料――となっている。

問い合わせ先:

 ㈳日本設備設計事務所協会事務局(03-5276-1381)

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